犬のしつけ完全ガイド|初心者でも失敗しない基本の教え方

「犬のしつけは、何から始めればいいの?」
「トイレを失敗したり、甘噛みしたりするときは叱るべき?」
「おすわりや『おいで』を教えても、なかなか覚えてくれない……」
初めて犬を迎えた飼い主さんにとって、しつけは悩みの多いテーマです。
犬のしつけで大切なのは、厳しく命令して従わせることではありません。してほしい行動を分かりやすく教え、できたときに褒めて、その行動を身につけてもらうことです。
また、トイレの失敗や吠え、甘噛みには、それぞれ理由があります。犬の性格だけで判断せず、生活環境や健康状態も含めて考える必要があります。
この記事では、犬のしつけを始める時期、基本の教え方、トイレ・甘噛み・吠えへの対処法、「おすわり」「まて」「おいで」の練習方法まで、初心者向けに詳しく解説します。
愛犬と安心して暮らすために、今日からできることを一つずつ始めていきましょう。
- 犬のしつけはいつから始める?子犬・成犬別の考え方
- 犬のしつけで最も大切な3つの基本
- 叱るしつけより「褒めて教える」方法がおすすめな理由
- 初心者が最初に教えたい基本のしつけ7つ
- 犬の名前を覚えてもらう方法
- トイレトレーニングの教え方|失敗を減らす3つの手順
- 犬の甘噛み・噛み癖への対処法
- 犬の吠え対策|原因によって対応を変える
- 「おすわり」の教え方|最初は静かな場所で練習
- 「まて」の教え方|1秒から少しずつ練習
- 「おいで」の教え方|呼び戻しは安全のために重要
- 「離して」の教え方|拾い食いや誤飲への備え
- クレート・ハウストレーニングの教え方
- 犬のしつけに関連するお悩み相談
- 犬のしつけがうまくいかないときの確認ポイント
- 初心者が避けたい犬のしつけのNG行動
- 犬のしつけを進める1週間の練習例
- ペットのお悩みQ&A|飼い主の疑問を解決するために
- 犬のしつけ教材やドッグトレーナーを選ぶときの注意点
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|犬のしつけは成功体験を積み重ねることが大切
犬のしつけはいつから始める?子犬・成犬別の考え方
犬のしつけは、家庭に迎えた日から少しずつ始められます。
ただし、お迎え直後は環境が大きく変わるため、最初から多くのことを覚えさせようとする必要はありません。
まずは安心して食事や睡眠を取れる環境を整え、飼い主との生活に慣れてもらいましょう。
子犬のしつけは生活習慣から始める
子犬の時期は、日常生活のさまざまな経験が学習につながります。
最初は次のようなことから始めるとよいでしょう。
- 名前を呼ばれたら飼い主を見る
- 決められた場所で排泄する
- 人の手ではなく、おもちゃを噛む
- 落ち着いて休める場所を覚える
- 首輪やハーネスに少しずつ慣れる
- 人や生活音などに無理なく慣れる
一度に全部を教える必要はありません。
子犬が安心して生活できることを優先しながら、短い練習を積み重ねていきましょう。
成犬になってからでもしつけはできる
「もう成犬だから、今からでは遅いのでは?」と心配する必要はありません。
成犬も新しい行動を学ぶことができます。
ただし、長く続いている習慣や、強い恐怖が関係する行動では、改善に時間がかかることがあります。
無理に行動を変えようとせず、犬が成功しやすい環境をつくることが大切です。
社会化は「たくさん会わせること」ではない
子犬の社会化とは、人、音、場所、物などに安全な形で慣れていくことです。
知らない人や犬に無理に近づけたり、怖がっているのにドッグランへ入れたりすることは避けましょう。
例えば、車の音が苦手な犬なら、最初は車が遠くに見える静かな場所で過ごすだけでも練習になります。
感染症予防が必要な子犬では、地面を歩く時期やほかの犬との接触について、かかりつけの獣医師に相談してください。
犬のしつけで最も大切な3つの基本
① できた行動をすぐに褒める
犬は、自分の行動の後に起きた出来事から学習します。
例えば、名前を呼ばれて飼い主を見た直後におやつをもらう経験を重ねると、名前に反応する行動を覚えやすくなります。
褒めるタイミングは、してほしい行動ができた直後です。
時間がたってから褒めるより、行動とごほうびを結びつけやすくなります。
② 失敗しにくい環境をつくる
犬のしつけでは、教え方と同じくらい環境づくりが重要です。
例えば、トイレを覚えていない子犬を広い部屋で自由にさせると、排泄場所が分からず失敗することがあります。
甘噛みが多い場合も、噛んでよいおもちゃを手の届く場所に置いておけば、望ましい行動へ誘導しやすくなります。
問題が起きてから叱るのではなく、問題が起きにくい環境を整えましょう。
③ 家族でルールを統一する
家族によって対応が違うと、犬は何をすればよいか分かりにくくなります。
例えば、飛びついたときに一人は喜んで撫で、別の人は叱るという状況では、飛びつきへの対応が統一されません。
「飛びつかずに四本の足が床についているときに褒める」など、家族全員で同じ行動を評価するようにしましょう。
叱るしつけより「褒めて教える」方法がおすすめな理由
犬が困った行動をすると、つい大きな声で叱りたくなることがあります。
しかし、怒鳴る、叩く、首輪を強く引く、怖がらせるといった方法は、犬の不安や恐怖を強めるおそれがあります。
米国獣医行動学会(AVSAB)も、犬のトレーニングには報酬を使った方法を推奨しています。
ごほうびはおやつだけではない
犬にとってのごほうびには、次のようなものがあります。
- 好きなおやつや普段のフード
- おもちゃで遊ぶ時間
- 飼い主からの声かけ
- においを嗅ぐ機会
- 犬が好む触れ合い
ただし、すべての犬が撫でられることを喜ぶわけではありません。
愛犬が何を好むのか観察して、練習に取り入れましょう。
おやつを使う場合は小さく分け、1日の食事量とのバランスにも配慮してください。
「ダメ」だけでなく、代わりの行動を教える
例えば、来客時に犬が飛びつく場合、「飛びつかないで」と叱るだけでは、どうすればよいか伝わりにくくなります。
そこで、四本の足が床についている状態や、マットの上で落ち着いている状態を褒めます。
やめてほしい行動の代わりに、何をしてほしいかを教えることが基本です。
初心者が最初に教えたい基本のしつけ7つ
犬との生活では、芸をたくさん覚えることより、安全で落ち着いて暮らせることが重要です。
| しつけ | 目的 |
|---|---|
| 名前への反応 | 飼い主に注意を向ける |
| トイレ | 決まった場所で排泄する |
| おすわり | 落ち着いて待つ行動の土台 |
| まて | 一時的にその場で待つ |
| おいで | 飼い主のもとへ戻る |
| 離して | 口にくわえた物を安全に放す |
| ハウス | 安心して休める場所へ移動する |
すべてを同時に教える必要はありません。
まずは名前への反応、トイレ、落ち着いて過ごす練習から始めると、日常生活に取り入れやすくなります。
犬の名前を覚えてもらう方法
名前への反応は、さまざまなしつけの土台になります。
練習手順
- 犬が落ち着いているときに名前を一度呼ぶ
- こちらを見たらすぐに褒める
- おやつなどのごほうびを与える
- 短い練習を何回か繰り返す
- 慣れてきたら少し離れた場所でも試す
名前を何度も連呼すると、犬が反応しなくなることがあります。
反応しないときは、周囲の刺激が少ない場所に変え、犬が成功できる条件で練習しましょう。
また、名前を呼んだ直後に毎回叱ったり、嫌がることをしたりしないよう注意してください。
トイレトレーニングの教え方|失敗を減らす3つの手順
トイレのしつけは、初心者が特に悩みやすい項目です。
大切なのは、失敗した後に叱ることではなく、成功しやすいタイミングでトイレへ誘導することです。
① トイレの場所を決める
落ち着いて排泄できる場所に、犬の体格に合ったトイレを設置しましょう。
寝床や食事場所との位置関係にも配慮し、犬が利用しやすい環境を整えます。
② 排泄しやすいタイミングで誘導する
子犬は、次のようなタイミングで排泄することがあります。
- 起床後
- 食事や水分補給の後
- 遊んだ後
- 落ち着かず、床のにおいを嗅いでいるとき
こうした様子が見られたら、トイレへ誘導しましょう。
③ 成功したら直後に褒める
決められた場所で排泄できたら、排泄が終わった直後に優しく褒めます。
ごほうびを使う場合も、犬が排泄を終えてから与えましょう。
失敗したときは叱らず、落ち着いて片づけます。
においが残ると同じ場所で排泄する場合があるため、ペットに使用できる適切な清掃用品で掃除してください。
トイレの失敗が続く場合
失敗する場所や時間帯を記録すると、原因を見つけやすくなります。
ただし、急に排尿回数が増えた、血尿がある、排尿時に痛がるなどの場合は、しつけではなく病気の可能性があります。動物病院へ相談してください。
関連記事:犬のトイレトレーニングの教え方と失敗原因
犬の甘噛み・噛み癖への対処法
子犬は、遊びや探索の一環として口を使うことがあります。
しかし、人の手や服を噛む習慣が続くと、けがにつながることもあります。
噛んでよいおもちゃを用意する
犬が手を噛もうとしたら、安全なおもちゃへ誘導しましょう。
おもちゃを噛んで遊べたら、その行動を褒めます。
興奮しているときは遊びを調整する
遊びの途中で噛む力が強くなった場合は、無理に遊びを続けず、短く中断しましょう。
大声を出したり、手を激しく動かしたりすると、かえって興奮する犬もいます。
落ち着いた状態で再開し、噛んでよいものを使って遊びます。
睡眠不足や疲れにも注意する
子犬は疲れすぎたり、刺激が多すぎたりすると、落ち着きにくくなることがあります。
甘噛みが増える時間帯が決まっている場合は、休息や遊びの量を見直しましょう。
強く噛む場合は専門家に相談する
皮膚に傷ができるほど噛む、体を硬くして唸る、触ろうとすると攻撃するなどの場合は、単なる子犬の甘噛みとは異なる可能性があります。
無理に押さえつけたり、口をこじ開けたりせず、獣医師や適切な行動の専門家に相談してください。
関連記事:子犬の甘噛みの直し方と場面別の対処法
犬の吠え対策|原因によって対応を変える
犬が吠える理由は一つではありません。
要求、不安、恐怖、警戒、興奮など、状況によって適切な対応が異なります。
「吠えたら必ず無視する」という方法では、犬の困りごとを解決できない場合があります。
要求吠えの場合
遊んでほしい、注目してほしいなどの理由で吠える場合があります。
まず、トイレ、飲み水、食事、運動、体調など、必要なお世話が不足していないか確認しましょう。
そのうえで、吠える前に落ち着いて待てたときや、静かにしているときに褒める練習をします。
チャイムや来客に吠える場合
チャイムの音や知らない人への警戒が原因かもしれません。
来客時には、犬が落ち着ける場所を確保し、無理に人と接触させないようにしましょう。
チャイムの音を小さく再生し、おやつと組み合わせるなど、犬が怖がらない範囲で少しずつ慣らす方法もあります。
関連記事:犬がチャイムや来客に吠える原因と対策
留守番中に吠える場合
飼い主が出かけた後に吠える場合、退屈だけでなく、分離に関する不安が関係している可能性があります。
ペットカメラなどで留守番中の様子を確認し、強い不安やパニックが見られる場合は、獣医師や行動の専門家へ相談しましょう。
関連記事:犬の留守番完全ガイド
「おすわり」の教え方|最初は静かな場所で練習
おすわりは、日常生活で使いやすい基本の行動です。
練習手順
- 犬が落ち着いている場所で始める
- おやつを犬の鼻先付近に見せる
- おやつをゆっくり上方向へ動かす
- 自然にお尻が床についたらすぐに褒める
- 慣れたら「おすわり」の合図を加える
犬によっては、おやつの動かし方だけでは座らないことがあります。
その場合は無理にお尻を押さえず、犬が自然に座った瞬間を褒める方法も試しましょう。
関節の痛みなどがある犬では、おすわりの姿勢が負担になる場合があります。嫌がる場合は無理に続けないでください。
「まて」の教え方|1秒から少しずつ練習
「まて」は、犬がその場で落ち着いて待つための練習です。
練習手順
- 犬が落ち着いている状態から始める
- 「まて」と一度伝える
- 最初は1秒ほど待てたら褒める
- 「よし」など解除の合図を伝える
- 慣れたら待つ時間を少しずつ延ばす
最初から長時間待たせたり、飼い主が遠くへ離れたりする必要はありません。
時間、距離、周囲の刺激を一度に増やさず、一つずつ難易度を上げましょう。
なお、飛び出し防止には、しつけだけでなく、玄関のゲートやリードなどの安全対策も必要です。
「おいで」の教え方|呼び戻しは安全のために重要
「おいで」は、犬が飼い主のもとへ戻る行動です。
散歩や日常生活の安全につながる大切な練習ですが、覚えたからといって必ず戻ってくるとは限りません。
練習手順
- 静かな室内で犬と近い距離から始める
- 明るい声で「おいで」と一度呼ぶ
- 犬が近づいてきたら褒める
- 飼い主のそばまで来たらごほうびを与える
- 成功が増えたら距離や場所を少しずつ変える
呼んでも来ないときは、何度も大声で呼ぶのではなく、距離を短くして練習しましょう。
戻ってきた犬を叱ることは避けてください。
屋外ではリードを使う
呼び戻しの練習中は、犬が急に走り出しても安全を確保できるようにしましょう。
道路や人通りのある場所でリードを外して練習することは危険です。
ロングリードを使う場合も、周囲に十分なスペースがある安全な場所で、施設や自治体のルールに従って使用してください。
「離して」の教え方|拾い食いや誤飲への備え
犬が口にくわえたものを安全に放す練習も、日常生活で役立ちます。
練習手順
- 犬が安全なおもちゃをくわえているときに始める
- おもちゃより魅力的なおやつを用意する
- 犬が自分からおもちゃを放したら褒める
- おやつを与え、必要に応じておもちゃを返す
- 慣れてきたら「離して」の合図を加える
無理に口から引っ張り出そうとすると、犬が強くくわえたり、取られまいとする行動が強まったりすることがあります。
ただし、薬品、鋭利なもの、誤飲の危険があるものを口にした場合は、通常の練習とは別です。
危険物を飲み込んだ、または飲み込んだ可能性がある場合は、速やかに動物病院へ連絡してください。
クレート・ハウストレーニングの教え方
クレートやハウスは、犬が落ち着いて休む場所として役立ちます。
留守番、通院、旅行、災害時の避難などにもつながるため、普段から無理なく慣らしておきましょう。
練習手順
- 犬の体格に合ったクレートを用意する
- 最初は扉を開けたままにする
- 中におやつや好きなおもちゃを置く
- 犬が自分から入ったら褒める
- 慣れてきたら短時間だけ扉を閉める
- 落ち着いて過ごせる時間を少しずつ延ばす
犬が強く怖がる場合は、練習を進めず、扉を開けた状態からやり直しましょう。
クレートは罰として閉じ込める場所ではありません。
また、長時間の閉じ込めを前提にせず、犬の年齢や健康状態に応じて排泄、飲水、運動、休息の機会を確保することが大切です。
関連記事:犬のクレートトレーニングの教え方と嫌がるときの対処法
関連記事:犬の防災・災害対策完全ガイド
犬のしつけに関連するお悩み相談
人見知り・怖がりな犬への接し方
知らない人を怖がる犬には、無理に近づけたり、触ってもらったりするのではなく、安心できる距離を保つことが大切です。
人に慣れるまでの時間には個体差があります。愛犬の表情や行動を観察しながら、少しずつよい経験を積み重ねましょう。
留守番に慣れるための練習
犬が一人で落ち着いて過ごせるようになるには、安心できる環境づくりと段階的な練習が必要です。
短時間から始め、犬の様子を確認しながら少しずつ慣らしましょう。強い不安を示す場合は、無理に留守番時間を延ばさないことが大切です。
犬のしつけがうまくいかないときの確認ポイント
何度練習してもできない場合、犬がわざと反抗しているとは限りません。
練習の難易度や環境が合っていない可能性があります。
練習時間が長すぎないか
最初は数分程度の短い練習から始めましょう。
犬が疲れたり、集中できなくなったりしたら、無理に続けないことが大切です。
周囲に刺激が多すぎないか
静かな室内ではできても、公園や来客時にはできないことがあります。
場所が変わると難易度も変わるため、落ち着ける環境から少しずつ練習しましょう。
ごほうびが犬に合っているか
犬があまり興味を示さないごほうびでは、練習が進みにくい場合があります。
好きなおやつ、おもちゃ、遊びなどを試してみましょう。
体調不良や痛みがないか
急におすわりを嫌がる、触られると唸る、トイレの失敗が増えるなどの変化があれば、病気や痛みが関係している可能性があります。
普段と違う行動が急に現れた場合は、しつけだけで解決しようとせず、動物病院へ相談してください。
初心者が避けたい犬のしつけのNG行動
大声で怒鳴る・叩く
恐怖や痛みを与える方法は、犬の不安や警戒心を強めるおそれがあります。
望ましい行動を褒めて教える方法を基本にしましょう。
失敗してから長時間叱る
時間がたってから叱っても、犬が過去の行動と結びつけて理解できるとは限りません。
失敗した原因を確認し、次に成功しやすい環境を整えましょう。
無理やり人や犬に慣れさせる
怖がっている犬を無理に近づけると、かえって恐怖が強まる場合があります。
安心できる距離から少しずつ慣らすことが大切です。
一度に多くのことを教える
「おすわり」「まて」「おいで」を続けて何度も指示すると、犬が混乱することがあります。
一つの行動を短く練習し、成功を積み重ねましょう。
しつけだけで問題を解決しようとする
吠え、噛みつき、排泄の失敗などには、健康状態や生活環境が関係することもあります。
しつけだけに原因を求めず、必要に応じて獣医師や専門家へ相談してください。
犬のしつけを進める1週間の練習例
初心者の場合は、毎日たくさんの課題をこなすより、一つずつ確認する方法がおすすめです。
| 日 | 練習内容 | 目標 |
|---|---|---|
| 1日目 | 名前への反応 | 名前を呼んだら飼い主を見る |
| 2日目 | トイレへの誘導 | 成功しやすいタイミングを知る |
| 3日目 | おすわり | 自然に座る行動を褒める |
| 4日目 | おいで | 室内の近い距離から戻る |
| 5日目 | ハウス | 自分からクレートに入る |
| 6日目 | 離して | おもちゃを安全に放す |
| 7日目 | 復習 | できたことと難しかったことを確認 |
これは練習内容の例であり、7日間ですべてを覚える必要はありません。
犬の年齢や性格、体調に合わせて、同じ練習を数日以上続けても問題ありません。
できない日があっても、難易度を下げて再挑戦しましょう。
ペットのお悩みQ&A|飼い主の疑問を解決するために
犬と暮らしていると、しつけや食事、健康管理、留守番など、さまざまな悩みが出てきます。
「ほかの飼い主さんはどうしているの?」「同じような悩みを持つ人はいないかな?」と思うこともあるでしょう。
そんなときに参考になるのが、ペットに関する疑問や悩みを調べられるQ&Aサービス「DOQAT(ドキャット)」です。
ほかの飼い主さんの経験や回答を参考にすることで、愛犬との暮らしに役立つヒントが見つかるかもしれません。
※利用できる機能やサービス内容は公式サイトでご確認ください。また、病気やけがなど健康に関する問題は、Q&Aの回答だけで判断せず、動物病院に相談してください。
犬のしつけ教材やドッグトレーナーを選ぶときの注意点
自宅での練習だけでは解決が難しい場合、しつけ教材やドッグトレーナーの利用を検討する方法もあります。
ただし、教材やトレーナーによって教え方は異なります。
しつけ教材を選ぶポイント
- 実際の練習手順が分かりやすいか
- 犬の年齢や悩みに合っているか
- 体罰や威圧的な方法を推奨していないか
- 練習がうまくいかない場合の説明があるか
- 料金や利用条件が明確か
動画教材は、褒めるタイミングや犬との距離感を確認する際に役立つことがあります。
ただし、教材だけであらゆる行動の問題を解決できるわけではありません。
専門家への相談が必要な場合
次のような場合は、無理に家庭内だけで解決しようとしないことが大切です。
- 人や犬に強く噛みつく
- 強い恐怖やパニックが続く
- 留守番中に自傷行動や激しい破壊行動がある
- 急に性格や行動が変わった
- しつけを進めるほど状態が悪化する
まずは動物病院で健康上の問題がないか確認し、必要に応じて行動診療や報酬を使ったトレーニングに詳しい専門家へ相談しましょう。
関連記事: 犬のしつけ教材おすすめ3選|初心者向けに特徴を比較
よくある質問(FAQ)
Q. 犬のしつけは生後何ヶ月から始めればよいですか?
家庭に迎えた日から、名前への反応やトイレ、落ち着いて過ごす練習などを始められます。ただし、お迎え直後は環境に慣れることを優先し、無理に多くの課題を教えないようにしましょう。
Q. 犬が言うことを聞かないときは叱った方がよいですか?
叱る前に、指示が分かりやすいか、周囲の刺激が強すぎないか、ごほうびが犬に合っているかを確認しましょう。犬が成功しやすい条件で練習し、望ましい行動を褒める方法が基本です。
Q. トイレを失敗したときはどうすればよいですか?
失敗した後に叱らず、落ち着いて掃除しましょう。排泄しやすい時間帯を確認してトイレへ誘導し、成功した直後に褒めます。急に失敗が増えた場合は、健康上の問題も考慮してください。
Q. 成犬になってからでもしつけはできますか?
成犬でも新しい行動を学べます。ただし、長く続いている習慣や恐怖が関係する問題では、時間がかかる場合があります。犬のペースに合わせて練習しましょう。
Q. おやつを使うと、おやつがないと動かなくなりますか?
最初はおやつを使って行動を教え、覚えてきたら与えるタイミングを調整する方法があります。ただし、必要な練習の段階で急にごほうびをなくさないことが大切です。褒め言葉や遊びなども組み合わせましょう。
Q. 犬が吠えたら無視するのが正解ですか?
すべての吠えを無視することが適切とは限りません。要求、恐怖、警戒、体調不良など、吠える理由によって対応が異なります。まず原因を確認しましょう。
Q. しつけの練習は1日何分くらい必要ですか?
犬の年齢や集中力によって異なりますが、最初は数分程度の短い練習を生活の中に取り入れると続けやすくなります。犬が疲れたり嫌がったりする前に終えることが大切です。
まとめ|犬のしつけは成功体験を積み重ねることが大切
犬のしつけは、厳しく命令することではなく、愛犬が安心して暮らせるように生活のルールを教えることです。
特に大切なのは、次の5つです。
- お迎えした日から、無理のない範囲で生活習慣を教える
- 望ましい行動ができたらすぐに褒める
- 失敗を叱るより、成功しやすい環境を整える
- 犬の年齢・性格・健康状態に合わせて練習する
- 強い不安や攻撃性、急な行動の変化がある場合は専門家に相談する
最初から完璧を目指す必要はありません。
「名前を呼んだらこちらを見た」「今日はトイレで一度成功した」など、小さな変化を確認しながら練習を続けましょう。
愛犬に合った方法を見つけることが、無理なくしつけを続けるための第一歩です。
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参考資料
米国獣医行動学会(AVSAB)「Humane Dog Training Position Statement」
※本記事は一般的な犬の飼育・しつけ情報をまとめたものです。個々の犬の健康状態や行動の問題については、獣医師などの専門家に相談してください。